旅行最終日
シベーレス広場の郵便局、 スペインは何処も郵便局が大変立派
今日がスペイン最後の日となった。
午前中ホテルの裏にあるエル・コルテ・イングレスデパートでシェリー酒と ロドリゴのギター・コンチェルトのＣＤを買い込んだ。

昼食
グラン・ヴィア通りに面したIL BOCCALONOにて。
　玉子、トマト、ニンニクのスープ
　牛肉のソテイ
　３色アイスクリーム
　パンに白ワインのハーフ・ボトルを家内と折半

小生、中性脂肪が多いため今度の旅の２ヶ月前からダイエットを始め４キロの減量を 強行した。
食事の時、前の席に座ったぽってりとした４０代の女性に「こんなに毎日食べて 飲んでいたら体重が又増えそうですな」と言ったら「素人がダイエットをすると すぐ元に戻るんですよ」と言われた。成程成程。





テイッセン・ボルネミッツア美術館
出発迄３時間程あったのでプラド通りの、プラド美術館の向かいにあるティッセン 美術館に飛び込み時間調整をする事とした。
一番上の２階から見始めた。中世のキリストの一生を描いた６号程の宗教画 から始まる。日本で海外の絵画を借りて来て展覧会を開く時に、有名な作品 ２〜３点と一緒に点数を増やすために飾られる様なもの （最も専門家には評価が高いのかも知れないが）。

初めの内はどんどん飛ばして見て行ったが段々慎重になる。小生は泰西名画について は全くの素人だが、それでも聞いた事のある画家の作品が続々と出て来る。
（作品名は日本語で何と言うか分からないので絵の側に張ってあったプレート の題名をそのまま表示）

エル・グレコ
The Immaculate Conception
Anuciation1&2
Crist with Cross
The Last Supper

ヴァン・ダイク
Portrait of Jacker Le Roy

ルーベンス
The Toilet of Venus
Portrait of a young Woman with a Rosary
The Garden of Eden

サージェント
Portrait of King Ferdinand 2 of Spain
A Sensio Julia

ゴア
Evening Landscape
`Les Vessenots` in Auvers

テイッセン・ボルネミッツア美術館 チケット
ゴーギャン
The Dog Race
In old Time

マティス
The yellow Flowers

ブラック
Woman with a Mandrin

ピカソ
Bullfight

シャガール
The House in Grey
The Madonna of the Village

中世から近代にまたがり豪華に作品を展示してある。
素人でも聞いた事のある 画家が沢山ある。専門家には宝の山であろう。プラド美術館と異なりフラッシュ 無しでも写真撮影が禁止なので映像が無い （御希望の向きは是非現地へ）。
最後には時間が足りなくなり、家内から「飛行機に間に合いませんよ！」と言われ 慌てて門を出た。
知らないとはいえ、テイッセン美術館を時間潰しに使ったのは大変失礼であった。
ホテルでみんなと合流後バスでマドリード空港へ。

ハプニング
　帰りのエアバスは、マドリード空港を予定より３０分遅れて夜の９時に中継地 パリに向けて出発した。
パリでの乗り継時間が１時間程なので間に会うかどうか皆心配し、「もし、間に合わ なければパリで一泊も結構じゃないですか」と話しあっていた。
ド・ゴール空港にて、 これからどうなる？
ド・ゴールに空港に着いた所、成田行きが１時間半ほど遅れるとのアナウンスがあり 「やれやれ、これで間に合ったか」と皆で一安心。 所が２時間待っても搭乗の気配が無い。ついに３時間後に「機材の修理不能により フライト中止」とアナウンスされた。冗談から駒である。
　「パリでもう一泊出来るぞ。やった！」と２０代の男子
　「月曜の販売会議に出られなくなった。課長に何と言おう」と３０代の サラリーマン
　「入れ歯がやっと出来上がったのに。歯医者の予約をどうしよう」と６０代の おばさん
みんな悲喜こもごもである。
宿はエアフランスが急遽予約した為パリの南３５ｋ離れたエクスポ会場近くにある 三星ホテル・メルキュール。ここで一泊する羽目となった。
バスのにわか仕立ての運転手が途中道に迷ったりしてホテル到着が午前２時、 スーツケースは既に成田行きのコンテナーに積込まれており、パリで引出すのは 出来ない由。
文字通り、着の身着のままで思わぬパリの一夜を過ごす事になった。
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　（パリ　ホテル：メルキュール泊）

翌日１０時ホテルをバスで出発、「これで日本に帰れる」と言う思いと 「折角パリに泊まったのに」との思いが交錯しながら市内見物も無しに快晴の朝、 バスの左の窓からエッフェル塔の先っぽとモンマルトルのサクレ・キュール 寺院を遠くに見ながら空港へ向かった。


アディオス・エスパーニャ
８日間＋１日のスペイン旅行は終わった。
８日でスペインを駆け抜けたのはかなりの強行軍であったが、強烈な太陽の光と、 赤瓦の屋根に白い壁の家が強く印象に残る。
９月だと言うのに日中は３０°を越える温度になるが、日陰に入るとひんやりと する。地中海性の低湿度の気候のせいか。
豊富な日光を浴びて熟成した葡萄で造ったワインとビールを堪能した。

　昨年の東欧ツアーに比べると同行者に個性的なメンバーはいなかったが、 皆和気藹々とスペインの観光を満喫するが出来た。
今度はマドリードでゆっくり美術館を見られる時間を取り、出し物のチケット も確保した上で再度イベリアの土を踏む日を楽しみつつ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 アディオス・エスパーニャ（Adios Espana)。


アルカラ通りから 見たアルカラ門
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 終 　　　　　　　　



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