スコットランドの風景

宿の朝

宿の裏庭、真中の兎が見えますか？

スコットランドの朝は早い。
昨日の長距離ドライヴの疲れでぐっすり眠り込んだが家の直ぐ隣にある林の小鳥の鳴き声で目を覚ます。
時刻は未だ４時なのに外はすっかり明るい。仲間を起こさない様にしてドアを開け外に出て朝露を踏んで外を歩く。
ここではイングランドと比べると気温がずっと低く、朝は未だ肌寒いのでコートがいる。
茶色の兎が真っ白な尻尾の裏をこちらに向けて林の中に逃げ込む。
正にピーター・ラビットはこういう世界の生き物なのだろう。
ここには間違いなく都会では得られない、人の心を癒してくれる何かがある。

宿泊先
この家は長期滞在客専用に建てられたリゾート・ハウスで石造りの３階建、１階には各２０畳程のリビング・ルーム、ダイニング・ルーム、キッチンがありダイニング・ルームの隣にはビリヤード室もある。
キッチンにはイングランドの滞在先とほぼ同じ食器がマホガニー調の戸棚に用意されている。
２階と３階が寝室でトイレ・シャワー付きのダブルベットの部屋が２部屋、ツインが４部屋ある。総じてイングランドの宿泊先よりこちらの方が相当余裕を持って設計されている。
バックヤードにはバーベキュー用の設備があり、リゾート・ハウスの設備としてはほぼ完璧であろう。

英国人は長期休暇をこう言う場所で家族や友人と過す様で、シーズンになると申し込みが一杯で中々予約が出来ないらしい。
現地へ来て見てイーアンが早くから宿泊先の予約を急いでいた理由が良く解った。

気候
スコットランドの気候はイングランドと比べると総じて１０度程低い。
時にここクラジーはスコットランドでも北部に属するので６月の今が日本の３月頃に相当する。
外に出ると暖かいが日陰に入るとヒンヤリとする。朝晩は寒い位で部屋のパネル・ヒーターが不可欠である。
今頃がこの地方では最も快適な気候と言われている。

バルモラル城

女王の避暑地、バルモラル宮殿

我々の宿から３００米程戻った所にバルモラル城がある。
この城はエリザベス女王の所有で、王室の財政を助ける為に４～６の３ヶ月だけ一般に公開されている。
女王一家が夏の間帯在するので一名サマー・キャッスルとも呼ばれる。英国版那須の御用邸と言った所か。
Ａ９３と平行して流れるディー河を渡りデイーゼル車に引かれた幌馬車に乗って城内の見学を行った。史跡と違って現在使われている城でも主のいない城は閑散としていて静かではあるがやや寂寞としている。

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