クラス分けテスト
参加者のレベルにより、クラスを編成する為のテストが９時から行われた。
テストは、資料とテープによるＴＯＥＩＣ方式。時間は３５分。
設問は５つに分れ、答えが４個あり、正解と思われる欄に×を書き入れる方式。
セクション１：短いダイアログ中に使われている単語をチェックする
２：似た発音の単語の中から話された単語をチェックする
３：二人の会話を聞き質問に答える。
ここまでがテープによるヒアリングで後は文法問題
４質問に対する正しい解答文を選ぶ。
５空欄に正しい文章を入れる
の５種類。
テスト終了後、採点時間を利用してバスでボーンマスの町の案内があった。
ボーンマスは、人口１７万人、大聖堂が無い為市でなく町と呼ばれる（英国ではシテイ
とタウンの区別は大聖堂があるか無いかで決まり、宗教上の呼称で行政上の区分け
では無いようだ。後に訪れるＷＥＬＬＳは人口数千だが、大聖堂があるため
英国最小のシテイと言われる）
英国の最南端にあり、海が近い為夏のリゾート地として発達した。
かつてジョン・レノンもここに別荘を持って居た由。
晴天に恵まれた為、岬から見ると近くの島がはっきり見え、入江にヨットが舫う。
英国の南部のリゾート地としては、プリマスと並んで最高地であろう。
学校に帰り、昼食終了後に成績発表があった。
別に、今更どうと言う訳では無いのだが皆やや緊張気味。
「この緊張感が忘れられなくて毎年来るんですよ」とは今回で３度目の元帝国
海軍氏。
所属クラスのカードが、個別に配られ散会した。
レッスン開始
我々のクラスは５名。日本から来たグループから女性１名、男性２名が参加し、
その他にドイツ女性とスイス女性各１名が加わる。
５名のクラス・メンバー(もう一人は
撮影中)
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時間は８時４５分からスタートし４５分＋４５分の９０分授業が途中４５分の
テイー・ブレークを挟んで２回行われる。
教師の発音は、ゆっくりしゃべってくれるので聞き取りやすい。
最初、生徒同士でいろいろしゃべらせて、その中の間違った表現を直す方法から
入って行く。
ドイツ人の女性は仕事で英語を使っている由で、殆どネーティヴに近いが今度で
４度目の入校との事。
理由を聞くと、日常に英語を使わない国に居ると自分の英語が段々ずれて来る。
これを、ずれた時計を直す様に、修正する為にここに来るのだという。
日本とは環境も地理的条件も異なるが、参考になる考え方だ。
前向きな人達のせいか、女性が年齢よりもずっとて若く見える。
それでも、休み時間に孫の写真を交換して喜んでいる姿を見ると、やっとオーバー・
ヒフテイスと言う今回の研修のコースの名前を思いだす。
ヘザー先生
この学校に、身長１５０センチ程の小柄で年の頃６０前後の女性のヘザーと
言う先生がいる。
授業中のヘザー先生
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彼女のレッスンは朝の８時４５分から１０時１５分迄の９０分だが、
１時間半の間、絶えず体を動かし役者の様なおおげさなジェスチュアーで
生徒に説明する。
絵は数千語に値する、とボードに素早く漫画を描く。
彼女は、生徒に教える事が楽しくて仕方がないと言う様に見える。
英語を勉強するのがどんなに楽しいかを感じてとって欲しい、と言う気持ちが直接に
伝わって来る。
今朝、聞く所によると明方の３時に今日の教材を思いつき、
起き出して資料を作った由。
朝の、まだはっきりしない頭で出席するが彼女のペースに引き込まれ、
気が付くと９０分の授業が終わりに近づいている。
プロとは、かくありたいものである。
６年前に離婚した由だが、ご主人の面倒よりも生徒の面倒を優先した為かも
知れない。
彼女のフアンは世界中にいるようでドイツから、スイスから、日本から、
ドバイから、３度４度と彼女の授業を受けにこの学校に来るのも、むべなるかな
と思われる。
この学校の受講生
１２時１５分にベルが鳴り、午前の授業が終了すると各クラスの生徒が
いっせいに教室から吐き出され、食堂に集まる。
各国からの生徒が一堂に会し、全ての人種が見られる時間だ。
顔色で別けると白、黒、黄色が各々三分の一か。
白ではスイス人、とイタリア人が圧倒的に多い。スイス人は兄弟、
親戚の情報を口コミで得て来るようで、小生と同じ宿にも３名スイス人が
宿泊を始めた。
黒は殆ど全てアフリカ、英語が巧く喋れるかどうかで職業、
収入に大きな差が出る様だ。
黄色の主体は韓国人、国別では韓国人が圧倒的に多い。次いでヴェトナム、タイ、
日本の順で日本人の比率は意外に少ない。
その他イラク、クエート、ドバイなど、濃い眉毛に立派な髭を生やした連中の間に
「モハメット何々」と名前を呼ぶ声が盛んに飛び交う。
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